データベースエンジニアとは?データベースエンジニアの仕事内容・年収・必要スキルを徹底解説!

どのシステムにおいても、必ずと言っていいほどデータを扱います。データを保存するために、SQLServerやOracleといったデータベースを使用します。近年では、このデータベースの仕組みもより複雑化・効率化し、簡単には扱えなくなってきました。そこで必要とされるのが、データベース専門のエンジニアであるデータベースエンジニアになります。
この記事では、データベースエンジニアの仕事内容・年収・必要スキルについて徹底解説いたします。

目次

  1. データベースエンジニアの仕事内容
  2. データベースエンジニアの年収
  3. データベースエンジニアに必要なスキル
  4. データベースエンジニアにおすすめする資格
  5. データベースエンジニアへの転職
  6. データベースエンジニアの将来性

データベースエンジニアは、企業の情報を効果的に管理し、データの安全性と効率を確保する役割を担います。主な仕事には、データベースの設計、構築、メンテナンスが含まれます。SQLServerやOracle、MySQLなどのデータベースを活用し、データの正確性と可用性を確保します。パフォーマンスの最適化やクエリのチューニング、障害発生時のトラブルシューティングも重要な業務です。また、データのバックアップやセキュリティ対策を実施し、不正アクセスからデータを保護します。データベース技術の進展に常に対応し、ビッグデータやクラウド環境にも対応するスキルが求められます。

データベース設計とモデリング

データベースエンジニアは、データベースの設計を行います。例えば、データモデルの設計、テーブルの設計、関係性の定義などです。適切なデータベース設計を行うと、データの整合性とパフォーマンスに影響を与えますので、システムが円滑にデータを利用できるようになります。

データベースの構築と設定

データベースエンジニアは、データベースシステムを構築し、必要な設定を行います。例えばデータベースソフトウェアのインストール、設定ファイルの調整、セキュリティ設定などです。

データのインポートとエクスポート

データベースエンジニアは、データのインポート(データのデータベースへの取り込み)とエクスポート(データのデータベースからの抽出)を管理します。例えば、データの移行やバックアップなどがあります。

クエリの最適化

データベースエンジニアは、データベースから情報を取得するSQLクエリを最適化し、効率的なデータアクセスを実現します。これにより、クエリの実行速度が向上し、パフォーマンスが最適化されます。

データベースの運用と管理

データベースエンジニアはデータベースの日常的な運用と管理を行います。バックアップのスケジューリング、障害対応、パフォーマンスモニタリング、容量計画などがあります。

セキュリティ管理

データベースエンジニアはデータベースのセキュリティを確保します。アクセス制御、認証、暗号化、脆弱性管理などのセキュリティ対策を実施し、データの保護を確保します。

データベースのパフォーマンスチューニング

データベースエンジニアは、データベースのパフォーマンスを最適化するためにインデックスの設計と最適化、クエリチューニング、ハードウェアリソースの最適な利用などを行います。

データベースのアップグレードとメンテナンス

データベースエンジニアは、新しいデータベースバージョンへのアップグレードやパッチ適用、データベースのメンテナンスを計画し、それを実行します。

トラブルシューティング

データベースエンジニアは、データベースに関する問題を特定し、トラブルシューティングを行います。障害対応、エラーメッセージの解析、問題の根本原因の特定などを行います。

文書化スキルとコミュニケーションスキル

データベースエンジニアは、データベースの設計、運用手順、セキュリティポリシーなどを文書化し、報告を作成します。これにより、他のチームメンバーや上級管理者とのコミュニケーションが円滑に行われるようになります。

データベースエンジニアの年収は、経験、スキル、地域、業界、会社の規模などに大きく影響されます。以下に、一般的なデータベースエンジニアの日本での年収の範囲を示しますが、これらの数字はあくまで目安として考えてください。なお、データベースエンジニアの年収は都市部と地方で異なることがあります。

初級データベースエンジニア

初めてのポジションや数年の経験がある場合
年収:約300万円から500万円まで

中級データベースエンジニア

3年以上の経験があり、中級レベルのスキルを持つ場合
年収:約500万円から800万円まで

シニアデータベースエンジニア

5年以上の経験があり、高度なスキルと専門知識を持つ場合
年収:800万円以上から1000万円以上

リードデータベースエンジニアまたはデータベースアーキテクト

プロジェクトのリーダーシップや高度なアーキテクチャの設計経験がある場合
年収:1000万円以上から1500万円以上

ITエンジニアの平均年収が約498万円のため、データベースエンジニアはITエンジニアの中では比較的年収の高い職種といえます。
データベースエンジニアの年収は、地域によっても異なることがあります。通常、都市部での年収が高く、特に東京都内や大阪市内などの大都市圏では高い年収が期待できる傾向があります。また、日本国内外でのデータベース技術の需要に応じて、データベースエンジニアの年収に変動が生じることがあります。

データベースエンジニアの年収は、スキルを向上させ、経験を積むことで向上させることが可能です。また、データベースエンジニアはデータベースプラットフォーム(Oracle、MySQL、SQL Serverなど)に関する専門知識を持つことで、市場価値を高めることができるでしょう。

データベースの種類はSQLServer・Oracleをはじめ、MySQL、PostgreSQL等かなりの種類があります。システムで仕様するデータベースを決定する際には、それぞれの製品で仕様が異なるため、幅広い製品に精通しているスキルが求められます。また、データベースには不正アクセスを防ぐため、セキュリティ分野のスキルも必要となります。

以下、データベースエンジニアに必要な主なスキルをご紹介します。

データベース技術の知識

データベースエンジニアは、関係データベース(例: Oracle、MySQL、SQL Server)やNoSQLデータベース(例: MongoDB、Cassandra)など、さまざまなデータベース技術に精通している必要があります。

SQLプログラミング

SQL(Structured Query Language)はデータベース操作のための言語で、データベースエンジニアは高度なSQLスキルを持っている必要があります。SQLを使用してデータの取得、更新、削除などを実行します。

データベース設計とモデリング

データベース設計とモデリングのスキルは、データベースエンジニアの基本的な能力です。データモデルの設計とER図の作成が含まれます。

クラウドデータベース

クラウドデータベースプラットフォーム(AWS RDS、Azure SQL Database、Google Cloud SQLなど)の知識と経験が求められます。クラウドデータベースの運用とセキュリティに精通していることが重要です。

プログラム言語の知識

データベースエンジニアは、スクリプト言語(Python、Perlなど)やプログラム言語(Java、C#など)の知識を活用してデータ処理や自動化を行います。

セキュリティスキル

データベースセキュリティのスキルは不可欠であり、アクセス制御、認証、暗号化、脅威対策などに関する知識が必要です。

データベース系の資格を取得すると、データベースエンジニアとして転職する際に有利になります。
データベースエンジニアにおすすめの資格を紹介します。

データベーススペシャリスト

データベースにはSQLServerやOracle、MySQLなど多くの種類がありますが、データベーススペシャリストはこのようなベンダーに依存しない汎用的なデータベースに関する知識が問われます。
IPAの情報処理資格区分では最難関のレベル4となるため、取得するとデータベーススペシャリストへの転職が有利になると思われます。

ORACLE MASTER

データベース最大手のOracleが認定している資格です。ORACLE MASTERは4段階あり、Bronze・Silver・Gold・Platinumとなります。
得にPlatinumは最新バージョンでの取得者が日本に数百人しかいないため、取得すると転職がかなり有利に進むでしょう。

情報処理安全確保支援士

情報セキュリティのスキルを認定する資格です。以前はセキュリティスペシャリストという名前でした。
近年の企業の情報流出事件がありますが、データベースのセキュリティに問題があることが挙げられます。データベースのデータを守るセキュリティの分野の資格は取得すると転職に有利になると思われます。

データベースエンジニアの将来性は非常に明るいです。データベースは情報の中核を担い、ほぼすべての産業やビジネス領域で利用されています。そのため、データベースエンジニアはますます需要が高まるでしょう。
その主な理由を説明します。

データの増加

データは爆発的に増加し続けており、ビッグデータ、IoT(Internet of Things)、クラウドコンピューティングなどの技術の発展により、企業や組織はますます多くのデータを収集・管理する必要があります。データベースエンジニアは、この増加するデータを効果的に管理し、データを利用した上層部の意思決定を支援する役割があります。

クラウドデータベース

企業はクラウドベースのデータベースサービスを採用する傾向が強まっており、クラウドプロバイダー(例: Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud)はクラウドデータベースの提供を拡大しています。データベースエンジニアはクラウドデータベースの設計、運用、セキュリティを担当し、需要が高まっています。

セキュリティとプライバシー

データセキュリティとプライバシーの問題はますます重要になっており、データベースエンジニアはデータベースのセキュリティを強化し、データ漏洩やサイバー攻撃からデータを保護する役割を果たします。

データ分析とAI

データベースエンジニアは、データ分析プロジェクトや人工知能(AI)プロジェクトにおいても重要な役割を果たします。データの収集から前処理、分析のためのデータの準備まで、データベースエンジニアがデータの流れを管理します。

専門知識と認定

データベースエンジニアが特定のデータベーステクノロジー(例: Oracle、MySQL、MongoDB)やクラウドプラットフォームに関する専門知識や認定を持つことは、市場価値を高める要因となります。

以上の理由で、データベースエンジニアは今後も高い需要が見込まれると思われます。データ管理、セキュリティ、分析、クラウドテクノロジーの分野でスキルを磨くことで、データベースエンジニアのキャリアを作っていきましょう。

データベースエンジニアへの転職を目指すには、転職エージェントに相談するのが一番の近道かと思います。
自分のスキルとデータベースエンジニア職を照らし合わせて、求人を探してくれます。利用は無料(転職先がエージェントに料金を支払う仕組み)ですので、一度相談されてはいかがでしょうか。
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Posted by phi30973