ORACLE MASTER(オラクルマスター)とは?取得するメリットや勉強方法を徹底解説!
今やITシステムに欠かすことはできないデータベース。
数あるデータベース製品の中でシェアNo.1を誇っているのが「OracleDatabase」です。
そのOracle Databaseに関する資格が本記事で紹介する「ORACLE MASTER(オラクルマスター)」になります。
スキルアップをしたい方、転職を検討されている方の中には、「ORACLE MASTER(オラクルマスター)」を取得したいと考えている方は多いのではないでしょうか?
この記事では、「ORACLE MASTER(オラクルマスター)」を取得するメリットや勉強方法を解説します。
目次
- 試験概要
- 難易度
- ORACLE MASTERのグレード
- ORACLE MASTERのバージョン
- ORACLE MASTERのメリット
- 申し込み方法
- ORACLE MASTERの勉強法
- ORACLE MASTERに合格して年収アップ
ORACLE MASTER(オラクルマスター)は日本オラクル社が主催しているデータベースに関する知識が試される資格になります。
試験では、データベースの管理方法やSQLの知識を問う問題が出題されます。
受験日:4月第3日曜日・10月第3日曜日
受験料:約26,000円
情報処理技術者試験の受験料と比べると割高となっています。
例:情報処理技術者試験(国家試験):5,700円(消費税込み)
参考:ORACLE MASTER Portal
https://www.oracle.com/jp/education/index-172250-ja.html
難易度:低難度〜高難度
ORACLE MASTER(オラクルマスター)には後述するグレードがあり、低難度のブロンズから高難度のプラチナまであります。
ORACLE MASTER(オラクルマスター)はベンダー資格に分類されるものの、シルバー以上のグレードは世界基準で認定される資格となっています。
ORACLE MASTERには、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナの4段階のグレードがあります。
2020年1月から新体系になりました。
ORACLE MASTER Bronze資格試験は、Oracleのデータベース技術に関する幅広い知識とスキルが問われます。
ORACLE MASTER Bronzeを取得することで、データベース管理者(DBA)として必要最低限の知識を有していることの証明になります。
Oracleデータベースをこれから業務で使用しようとしている方は、Oracleデータベースのアーキテクチャの理解に繋がるので、取得することをおすすめします。
認定パス | Bronze DBA Oracle Database Fundamentals (1Z0-085-JPN) 試験合格 |
---|---|
出題形式 | 選択問題 |
試験時間 | 120 分 |
出題数 | 70 問 |
合格ライン | 65 % |
一般的には以下のような分野の問題が出題されます。
・データベース設計とモデリング
・SQLプログラミング
・データベース管理
・パフォーマンスチューニング
・データベースセキュリティ
・バックアップとリカバリ
・クラウドデータベースサービス
Silver以降は未経験での取得は難易度が高いものとされています。
データベース管理者(DBA)として指示のあった作業はスムーズにできるレベルの知識が求められます。
認定パス | Oracle Database Administration I (1Z0-082-JPN) 試験合格 |
---|---|
出題形式 | 選択問題 |
試験時間 | 150 分 |
出題数 | 90 問 |
合格ライン | 60 % |
一般的には以下のような分野の問題が出題されます。
【データベース設計とモデリング】
正規化とデノーマライゼーションの理解
テーブルとインデックスの設計
ER図の作成とデータモデリング
【SQLプログラミング】
複雑なSQLクエリの作成
集計関数とサブクエリの使用
パフォーマンスチューニングのためのクエリ最適化
【データベース管理】
バックアップとリカバリの戦略
ユーザーとセキュリティ管理
パフォーマンスモニタリングとチューニング
【高度なトピック】
データウェアハウス設計と実装
データベースの高可用性と冗長性
データベースクラウドサービスの管理
ORACLE MASTERGold以上を取得することで一人前のデータベース管理者(DBA)として認定されます。
主にバックアップやリカバリの知識が問われることが多いです。
データベース管理者(DBA)でOracleデータベースを使用されている方は取得すると、トラブル時の対応の助けになるかもしれません。
認定パス1 | Oracle Database Administration I (1Z0-082-JPN) 試験合格 Oracle Database Administration II (1Z0-083-JPN) 試験合格 |
---|---|
認定パス2 | ORACLE MASTER Silver DBA 資格取得 Oracle Database Administration II (1Z0-083-JPN) 試験合格 |
出題形式 | 選択問題 |
試験時間 | 150 分 |
出題数 | 85 問 |
合格ライン | 57 % |
一般的には以下のような分野の問題が出題されます。
【データベースアーキテクチャと設計】
データベースアーキテクチャの理解
複雑なデータベース設計
データベースのパフォーマンスおよび拡張性の設計
【高度なSQLおよびPL/SQLプログラミング】
複雑なSQLクエリの最適化
プロシージャ、ファンクション、およびトリガの開発
クエリの最適化とチューニング
【データベースセキュリティ】
データベースアクセス制御と認証
セキュアなデータベース設定
脅威と脆弱性の管理
【データベースバックアップとリカバリ】
バックアップ戦略と設計
リカバリプロセスと戦略
データの完全性と可用性の確保
【高可用性と冗長性】
データベース冗長性の設計と実装
クラスタリングとフェイルオーバーの管理
データベースの可用性の確保
【データベースのパフォーマンスチューニング】
パフォーマンスモニタリングと最適化
インデックスの設計と最適化
クエリチューニングと最適化
すべての情報処理関連資格と比べても難易度はかなり高く、取得者は日本に数百人しかいないとされています。
取得することでDBAのエキスパートとして、社内社外問わず活躍の場が広がることでしょう。
Oracleデータベースにはバージョンがあります。それに合わせて、ORACLE MASTERにもバージョンがあります。
2020年11月現在は、『ORACLE MASTER Bronze SQL 2019』が最新となります。他のグレードも同様です。有効期限はありませんが、バージョンアップによって技術が変わったりしますので、できるだけ最新バージョンを取得されることをおすすめします。
参考:ORACLE MASTER Portal
https://www.oracle.com/jp/education/index-172250-ja.html
ORACLE MASTERに合格することで得られるメリットは下記となります。
ORACLEデータベースに関する専門的な知識・技能を持っている証明になる
グローバルな認知と信頼が得られる
就職、転職で年収アップが期待できる
ORACLEデータベースに関する専門的な知識・技能を持っている証明になる
ORACLE MASTERでは、Oracleデータベースについての知識や、データベース全般に関する知識が問われます。また、取得することで、データベース分野でのスキルアップができます。
グローバルな認知と信頼が得られる
ORACLE MASTER Silver以上を取得することで、世界共通の資格として認定されます。
外資系の企業へ転職する際はアピールポイントになり、転職エージェントから高年収企業の紹介やスカウトが増えるでしょう。
就職、転職で年収アップが期待できる
ORACLE MASTERはデータベース分野では最も有名な資格の一つです。Oracleデータベースに関する知識を持っている証明ができ、就職、転職する際にアピールポイントとなります。
ORACLE MASTERを取得することで、転職後もORACLEデータベースのスペシャリストとして頼られる機会が多くなると思います。
『ピアソンVUE』ホームページより、申し込みができます。詳細は下記ピアソンVUEサイトを参照ください。
ピアソンVUE:https://www.pearsonvue.co.jp/Clients/Oracle.aspx
ORACLE MASTERは上位のグレードを取得するに比例して評価も上がります。
ORACLE MASTER資格試験の申し込み手順は、ピアソンVUEのウェブサイトで詳細に説明されています。受験前に要件と手順をよく理解し、試験の予定を立てましょう。
それでは、ORACLE MASTERに合格するためにはどうしたら良いでしょうか。
Silverまでであれば、ORACLE MASTERに関する書籍の勉強だけで十分合格が狙えます。余裕があればPCにOracleデータベースを構築して勉強することで、勉強時間の短縮が見込めます。
Gold、Platinumは基本的に実務経験が必要です。特にPlatinum試験は難易度が高いほか、受験料がかなり高額なため、会社の援助を貰って取得することをお勧めします。
ORACLE MASTERはORACLE DBに精通した知識を持っていることの証明になり、転職すると年収アップが大いに期待できます。
ORACLE MASTER取得後には転職エージェントに登録し、企業情報を収集することをおすすめします。
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